司馬遼太郎 明治の作品紹介



司馬遼太郎の小説で明治の小説というと、なんといっても「坂の上の雲」が大きな存在感を出しています。
司馬遼太郎の作品を上げろといったら、大部分の方が「竜馬がゆく」か「坂の上の雲」をあげると思います。

幕末の紹介でも書きましたが、司馬遼太郎は、小説の中で、世界に誇る業績と書いている箇所がよくあります。これは誇張なのではないかと思っていましたが、
世界史研究の第一人者であるイギリスの学者「J.M.ロバーツ」も著書「世界歴史 帝国の時代8」で、幕末から明治初期にわたる日本のことを以下のように述べています。
「明治政府は若い官僚や仕官を海外に派遣して、西洋文明の強さの秘密を現地でじかにまなばせました。こうした若者たちと、明治維新をおこしたその先輩たちの情熱、そして彼らがなしとげた業績には、今日も感嘆させられる思いがします。彼らの活動は、のちにインドから中国にいたるアジア各国の指導者たちに、大きな刺激をあたえることになりました。」

ということで当時の状況から、帝国主義の時代に、純粋に独立を守ったのは、日本とタイとエチオピアだといわれています。この中で、日本だけが、ヨーロッパと対等にわたりあい、列強の仲間入りを果たしました。
江戸時代から思想や経済の基礎ができていましたが、それを考えても、幕末から明治初期の時代に日本をリードした人々は、日本が世界に誇る人々だといえます。

明治時代は、日本が一躍世界の列強の仲間入りをはたし、アジアの指導者たちから注目され手本とされるような業績をあげました。
それと同時に忘れていけないのは、太平洋戦争をまねいた軍部の暴走という問題も、この明治(特に日露戦争以後)から発生しています。



坂の上の雲


翔ぶが如く


殉死


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