坂の上の雲
発表年: | 1968〜1972年(司馬さんの年齢:45歳〜49歳) |
発表媒体: | 産経新聞 |
本の出版社: | 文芸春秋 |
主人公: | 秋山好古、真之兄弟 |
「坂の上の雲」は、「竜馬がゆく」と並んで司馬さんの代表作品です。主に、日露戦争を扱っています。
主人公は、秋山好古、真之兄弟です。兄の好古は、陸軍に入り騎兵を作り上げ、日露戦争では、世界最強とよばれるコサック騎兵と激闘を繰り広げました。弟の真之は、海軍に入り、日露戦争では選任参謀を務め、日本海海戦での戦術を考案しました。
この小説の見所は何といっても、すべての場面での詳細な記述です。これだけの内容をよく調べ上げたと思えるほど詳細な記述になっています。
司馬さんは、40〜50歳で、数多くの代表的な作品を書いています。
その司馬さん自ら、「40代は、「坂の上の雲」を書くことで終わった。」といっています。
この小説にかける思い入れを感じさせます。
「坂の上の雲」は、月日がたっても、読まれていくであろう永遠の小説だと思います。
是非、生涯に一度は、読まれることをおすすめします。