尻啖らえ孫市



発表年: 1963〜1964年(司馬さんの年齢:40歳〜41歳)
発表媒体: 週間読売
本の出版社: 講談社
主人公: 雑賀孫市


雑賀衆の活躍を描いた作品
雑賀衆は、戦国時代に紀州の雑賀荘(現在の和歌山県和歌山市あたり)を本拠地として、鉄砲を主体とした傭兵集団として活躍しました。
雑賀衆の多くが浄土真宗の門徒だったため、織田信長と一向一揆が戦ったときは、一向一揆側につきました。
特に、石山合戦(今の大阪市)では、織田信長が戦死するかもしれないほどの激戦を展開しています。

この雑賀衆を率いた謎の人物に雑賀孫一重秀がいます。この重秀が、この小説の主人公である雑賀孫市となっています。 孫市の型破りな生き方は面白く、最後まで一気に読めます。
この小説は、「梟の城」や「風神の門」などの忍者物と同じように痛快な物語ですが、一方で歴史背景も書かれていますので、歴史もわかります。

個人的には、司馬遼太郎作品の入門として一番おすすめの作品です。








尻啖え孫市
尻啖え孫市
posted with amazlet on 05.12.19
司馬 遼太郎
講談社 (1974/05)
売り上げランキング: 100,686
おすすめ度の平均: 4.75
4 豪快に!シンプルに!
5 鉄砲で時代を生きた奇男児の生き様が面白い。
5 痛快!な小説


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