国盗り物語
発表年: | 1963〜1966年(司馬さんの年齢:40歳〜43歳) |
発表媒体: | サンデー毎日 |
本の出版社: | 新潮社 |
主人公: | 斉藤道三、織田信長 |
斉藤道三と織田信長を描いた作品
司馬さんの戦国時代を書いた4つの中心作品の一つです。中心作品は「国盗り物語」「新史太閤記」「関ヶ原」「城塞」になります。
前半で斉藤道三を、後半で織田信長を描いています。
斉藤道三は、美濃の蝮とよばれ、一介の油商人から、美濃の大名になり、下克上の代表的な人物です。
織田信長を扱う小説で、セットでこの斉藤道三を扱っていることに司馬さんの特徴があります。
特徴とは、織田信長の師匠として、斉藤道三を明確に位置づけていることです。
信長の取り入れた楽市・楽座などは、斉藤道三が当初行っていました。
これを信長が見本にして取り入れ、発展させていったということです。
司馬さんの小説で徳川家康に比べて、織田信長が登場するものは少なく。
司馬さんの信長像が、面白いです。
又、この小説は、とても人気があります。